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インタビュー動画(仏撮影)&マイアミ【マンスリー・ニュースレター Vol.155】


連日30度超えのフロリダ州マイアミに来ました。


外はもちろん暑いのですが、中にはいるとクーラーがガンガンに効いているので

凍えそうです🥶

ホテルの部屋も冷房が効きすぎて寒いので、暖房を付けることに・・・🔥



まずは、「ゴルトベルク変奏曲」インタビュー動画のお知らせです。

仏コルマール、ウンターリンデン美術館にて収録した動画です。

お楽しみいただけると嬉しいです。


(チャンネル登録や動画への👍もよろしくお願い致します💛)



動画の後半で話していることは、このアルバムで私のこだわった点の1つなのですが・・・


詳しく説明すると、

『ゴルトベルク変奏曲』は「2段鍵盤チェンバロ」のために書かれた作品で、

30の変奏曲には、「1段だけ使用する」「2段とも使用する」と

変奏ごとに指示があります。

2段とも使用する場合は、右手と左手を別々の鍵盤で弾くことになるのですが、

実際にどちらの手が上の鍵盤を弾くのか(どちらの手が下の鍵盤を弾くのか)については

指示がありません。なのでここは奏者の自由選択に委ねられています。

(上の鍵盤と下の鍵盤とは音色が少々異なります。)


私は最初は、左手が上の鍵盤、右手が下の鍵盤として勉強をし始め、

初めて演奏会で弾いた時もそうしていました。

その後、変奏によっては逆の方がいいのでは・・・と思う箇所も出てきて、

逆のパターンも取り入れて見ましたが、

2段使用する変奏曲は両手が交差したり、速いパッセージが続いたりとどれも難曲なので、腕がこんがらがりそうになったり、ついつい昔の癖に戻ってしまったり・・・と簡単ではありませんでした。

それを乗り越えて、今は、変奏曲によってパターンを変えて演奏しています。


そして、今回の録音に当たって、

2段使用する変奏曲全曲をどちらのパターンでも弾けるように準備をしました!

録音では、例えば右手が上鍵盤、左手が下鍵盤で始めたら、「繰り返し」では逆(右手が下鍵盤、左手が上鍵盤)の組み合わせで弾いています。

おそらく今までどのチェンバロ奏者もCD録音ではやってない試みです。


「繰り返し」も同じ組み合わせで弾くより、収録テイクも2倍必要になる(時間も倍必要なになる)ので、弾いている私も大変でしたが、(超)辛抱強く付き合ってくれたディレクターやエンジニアにも大感謝です。


思い切ってチャレンジしてみて良かったと思っていますが、

素晴らしいチェンバロの上下鍵盤の音色の違いをお聴きいただければ本当に嬉しいです。

(第5、8、11、14、17、20、23、26、27、28の変奏曲です。

是非耳を澄ませて聞いてみてください💛)


日本の方は、タワーレコード などでCDをお求めいただけます。


山野楽器の「必聴傾聴盤」にも選ばれています☆

 

さて、マイアミでは

ニューヨーク、ワシントン、シアトル、パリなどから集まった仲間とリハーサルをして、

マイアミ、フォート・ローダデール、ウェストパームビーチで

4回コンサートを行いました。


プログラムはオール・フレンチ・プログラムで

モンドンヴィルのグラン・モテ「主は王となられる」と

ラモーのオペラ「カストールとポリュクス」(1737年版より抜粋)です。


今回は、チェンバロ通奏低音とオルガンを担当してます🎹







急激な気温の変化に、身体がついていくのも大変ですが、

みなさまもどうぞお身体お大切にお過ごしください。



濱田あや

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