NYハリケーン襲来のあと、パリにやって来ました。
最近また入国規制が厳しくなってきたので、
無事に搭乗 → 入国するまでドキドキです。
パリでは、カフェ/レストランや文化施設に入るときには
衛生パス(Pass sanitaire)の提示が義務づけられています。
私もアメリカのワクチン接種証明書をEUでも使えるようにしてきました。
お天気がいい日は、パリらしい景色に癒やされますね。
ノートルダム大聖堂は改修工事が進んでいます。
凱旋門は期間限定の芸術作品として、ラッピングがかけられています。
そして市庁舎の前は、ワクチン接種会場となっています。
(検査は、至るところにある薬局で予約無しで簡単に受けられます。
私も2日前に一度受けました。)
さて今週は、11月リリースの新CD「バッハ:シャコンヌ」の最終編集です🎧。
昨年11月、スイスでのレコーディングの際にもお世話になった、
サウンド・エンジニア、イニャス・オーヴィル氏と
レコード会社のスタジオに連日籠もって音源のチェックをしています。
(他の社員さんはみなリモートで仕事をしているので、
オフィスはガラ~ンとしています・・・)
本当はもう少し早い時期に、最終の編集作業をする予定だったのですが、
最初の編集に私がダメ出しをして、担当者を変更してもらったり、
連絡が突然途絶えたり・・・
(フランス人あるあるだと思いますが、アメリカ人相手の時より10倍くらいプッシュしないと、超マイペースな彼らとコミュニケーションが滞ります・・・💦)
エンジニアがコロナに罹ったりと
いろいろあって今の時期になってしまいました。
締め切りとにらめっこしながらの追い込みです。
エンジニアとはメールでは丁寧にやり取りをしていたのですが、
会った途端に「久しぶりだね~」「ちょっと痩せたんじゃない?」などと
お互いざっくばらんに話し始め、
和やかに打ち解けて作業を進めることができました。
やはり、直接会って仕事をするのはいいですね・・・!
作業はというと、
朝9時半から始めて、終わるのは夜10時近く。
その間ずっとヘッドフォンで聴き続けて、
何十テイクもある中から、最終音源を決めていきます。
とっさに判断をしなければいけないので、集中力ももうギリギリです。
そして、エンジニアが0.01秒単位の微調整をして、編集をします。
レコーディングで弾いているより、数倍疲れる作業ですが、
エンジニアも「C'est mon métier! (これが僕の仕事だから大丈夫だよ!)」と
根気強く付き合ってくれました。
家に帰っても、
その日に編集した曲を聴いていたら、覚醒して眠れなくなり、
体力勝負な毎日です・・・💪
最後の締めの前には、アーティスティック・ディレクターや師匠にも聴いてもらい、
「想像力溢れる演奏!チェンバロもいい音で撮れてるよ!」
「最高!最高!!
はるばるヌーシャテルまで行ってレコーディングした甲斐があったね」
と言ってもらい、ホッと救われた気分になりました。
そして、ようやく今日、曲間の秒数を決めて、
マスター音源が出来上がりました✨🎉
感無量です🥰😭
このあとは、プレス(生産)→パッケージング(商品化)と進み、
11月19日に全世界同時発売となります!!✨✨
コロナ禍の困難を乗り越えて作ったCDということもあり、
きっと後々まで、私の中で思い出に残るアルバムとなると思います。
お楽しみにお待ちくださると嬉しいです💕
パリより
濱田あや
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