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フロリダ州より【マンスリー・ニュースレター Vol.145】


高級避寒地のフロリダ州ウェストパームビーチに来ています。

毎日30℃近くあり、真っ青な空が広がっています。





先月に続きオペラの仕事が続いていますが、

今回はモーツァルトのオペラ「コジ・ファン・トゥッテ」です。


実は行くことが決まったのは最初のリハーサルの6日前でした。

ジュリアード時代の恩師が担当することになっていた仕事でしたが、

ご家庭の事情で行くことが困難になり、私に代わりを務めてほしい・・・と連絡が来ました。

私の方も、他のコンサートの予定が入っていたし、

今から準備をするのは大変なのは分かっていたので、断ろうかと何度も逡巡しましたが、

私のコンサートは他の人にお願いして、

腹をくくって引き受けることに。



今回は、セリフのように朗唱する「レチタティーヴォ」の通奏低音の担当です。

この部分は、指揮者も棒を振らず、

私1人が歌手の喋りに合わせて伴奏をしてきます。

(ちなみに楽譜にはベースの音が書いてあるだけなので、自分で和音を付け、

歌詞の内容や単語の意味に合わせて、相応しく装飾を加えて場面を盛り上げます。)


喜劇の場合は、時にとっても早口になるので、

歌詞を追っていくのも大変ですが、

途中で見失ったり、タイミングが合わなくなると、

(私1人しか弾いてないので)音楽が止まってしまうので責任重大です。

なので、とにかく歌詞を何度も復唱して、歌詞を頭にたたき込み、

さらに歌詞を読み込んで、チェンバロでどんな表現を付けようか考えていきます。


いつもは1~2ヶ月かけて準備をするのですが、6日間しかありません・・・!

とりあえず睡眠時間を最低限にして出来るだけのことをしました。

(楽譜は500ページ近くあります💦)



指揮者はパリ在住のデビット・スターン氏

そう、20世紀最高のバイオリストとも言われるアイザック・スターン氏の息子さんです。

(カーネギーホールの大ホールは彼の名前を冠して

「スターン・オーディトリウム」と名付けられています。)

1回目のリハーサルの後で

「素晴らしい!君が来てくれて本当に良かったよ!」と言ってくださって、

ちょっとホッとしましたが、

ここで気を緩めてはいけない・・・と毎日6時間のリハーサルが終わった後は

夜な夜なホテルの部屋で練習をしています。


(スーツケースにも入る、折りたたみのキーボード🎹)



パームビーチ・オペラ専用練習場でのリハーサル風景



そして今日はやっとお休みだったので、少しの間ビーチに行きました🏖



明日からはオーケストラも加わってのリハーサルが始まり、

いよいよ今週末の公演(2200席収容のホールで3公演)へカウントダウンです♫


 

さて、先日2月7日に行われた

オペラ・ラファイエット高額寄付者のための

プライベート・コンサートの写真です。

場所はアッパー・イーストサイドの高級レジデンス。

いらしたゲストの方もみなさん超セレブ!華やかです🌹



(写真をクリックすると記事がご覧になれます)




みなさまもどうぞ良い1週間をお過ごしください。



ウェストパームビーチより🏝

濱田あや












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