温暖なウェストパームビーチ(フロリダ州)から、
気温差約30度、雪の舞うニューヨークに帰ってきました⛄
パームビーチ・オペラ公演
(サンフランシスコ・オペラ、モンテカルロ・オペラ共同製作)
モーツァルト『コジ・ファン・トゥッテ』の
全公演が無事に終わりました🎉
初日3日前からは、会場であるレイモンド F. クラビス・芸術センター(2200席収容)にて
リハーサルが行われました。
私はオーケストラ・ピットで弾くのですが、
指揮者を見るのではなく、歌手に合わせて1人で弾いていきます。
舞台が見えなくてはいけないので、まず、台の上にチェンバロが乗せられました。
最初は1段の台だけだったのですが、高さが足りないとのことで
もう1段、低めの台も追加されました。総高約1メートル。
係の人も、台の縁に光るシールを貼ってくれたり、
2段の台を頑丈に留めてくれたりしましたが、
落ちないか気が気でありません・・・
しかも、オーケストラが弾くと、台が揺れます😵
でも、弾いていないときは、客席の最前列より前でオペラを楽しむことができます💖
毎公演前には、ソロ・リサイタルと同じくらいの緊張感に襲われましたが、
指揮者、オペラカンパニーの芸術監督にも喜んでもらえて、
本当に無事に終わって良かったです。
オーケストラの人達も
「聴いていてとても楽しかったよ!」
「とっても想像力豊かなチェンバロ演奏だね」
「登場人物ごとに、違った表現で弾いていてすごい!」
「今夜のスターは君だね!」(←アメリカ人は大げさに褒めます😅)と
次々と声をかけに来てくれて、嬉しかったです。
そして観客席にはなんと、
ライプツィヒ・バッハ資料財団の前会長でハーバード大学の名誉教授、
クリストフ・ヴォルフさんもいらしていました。
「君の通奏低音はとってもいいね」と言って下さって恐縮するばかりでした。
(この機会を逃しては・・・とバッハの作品で疑問に思っていたことを質問しました😆)
パームビーチ・デイリーニュースにも レビュー が載りました。
(米Yahoo!ニュース にも記事が掲載されていました💖)
「チェンバロ奏者の濱田あやさんは、この夜、オーケストラと共演し多くの通奏低音を担当しました。濱田さんのエレガントな演奏表現は、公演の強力な支えでした」
と書いていただきありがたいです🙏
リハーサル、そして本番も最終日以外は全部録音して、
ホテルに帰ってから、
タイミングが合わなかったところを何度も復習し、
表現でさらに工夫できる箇所はないかと、歌詞を復唱して考えてきました。
(実際には、楽譜上の低音部の旋律のみを見て、即興的に弾いていくのですが、
いろいろとアイデアを事前に考えておきます。)
甲斐あって、全公演が手応えのある出来に終わって、心からホッとしています。
3日間くらい寝て過ごしたいところですが、
数日後には大西洋を越えて、また旅に出かけてきます✈
春の気配を感じる3月、みなさまもお身体お大切にお過ごしください。
濱田あや
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