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ウィリアム・クリスティ氏指揮で協奏曲【濱田あや マンスリー・ニュースレター Vol.12】


皆様 お元気でお過ごしでしょうか。 ニューヨークも、

やっと長く寒い冬が終わり、

あちらこちらでお花が咲いている 嬉しい季節となりました。 数日前は

ウィリアム・クリスティ氏指揮のもと、 オルガン・コンチェルトを演奏する

機会に恵まれました。 (会場は、リンカーン・センターの

アリス・タリー・ホール。

嬉しいことに、チケットも完売でした)

3月にソロ・リサイタルを終えた後、

黙々と(?)練習を重ねてこの日に臨んだのですが 何かとプレッシャーも大きく、

本番が終わるまでは、気が抜けない日々が続きました。 ウィリアム・クリスティ氏は、バロック界の大御所、巨匠で 私からすると、畏れ多い、雲の上の存在です。 思い返せば、2年ほど前にクリスティ氏の前でオーディションを受けたのですが、 その時は、部屋に入って『おぉ、本物のウィリアム・クリスティだわ~』と 体が硬直したのを思い出します。 ともあれ、今までの演奏経験の中でも、

おそらく一番の大イベントといっていい今回の演奏会も無事に終わり、

4月5日付けの ニューヨーク・タイムズ紙 に批評が載りました。 そして何より、クリスティ氏の、

まるでフラゴナールやブーシェのフランス絵画を思わせるような優雅な音楽作り、

それでいて切れが良くスケールの大きい演出法を目の当たりにして 大変勉強になり、新たな表現方法を導かれた思いです。

今月もまた10日後には別のコンサートがリンカーン・センターであり 日本でのリサイタルも近づいてきています。 気を抜かずに、この度学んだことを今後に活かすべく、また頑張っていきます。 来月には皆様にお出会いできますのを、楽しみにしております。 どうぞ皆様お誘いあわせの上、お越しくださいますよう、よろしくお願い致します。

ニューヨークより 濱田あや

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