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大統領選挙&フランス・オペラ【濱田あや マンスリー・ニュースレター Vol.53】


皆さま お元気でお過ごしでしょうか。

ニューヨークはすっかり秋も深まり、

今週初めには夏時間も終わり、冬の訪れが間近に感じられるようになりました。

さて、11月の第2火曜日に当たる11月8日は、米大統領選挙が行わました。

どこの投票所も早朝6時から投票者の列ができ、

長いところでは2時間待ちのところもあったそうです。

そして無事に投票が終わると、"I Voted" というシールがもらえます。

(ニューヨーク市のシールは、

ご覧のように自由の女神が

デザインされています。)

投票を終えた人々の多くは、

このシールを胸に貼り、

政治参加への誇りを表して

一日を過ごすのですが…。

ご存知の通り、大激震が走る結果となりました。

ニューヨークは圧倒的に民主党支持の人が多いので、

選挙の結果を受けて、

マンハッタンの何箇所では抗議デモが行われています。

私のアパートから徒歩数分のところにも、

「トランプ・インターナショナル・ホテル・アンド・タワー」があり、

そのビルの前には数百人もの人が集まっているようで、

夜になっても頭上を行き交うヘリコプターの音が止むことなく続いています。

そんな中、私は来週のコンサートに向けて、今日からリハーサルが始まりました。 これからの文化芸術活動もどうなっていくことでしょうか、

様々な局面で不安が募ります。

そんな中、数日前には、

ポール・アグニュー氏(「レザール・

フロリサン」指揮者)のもとで、

ラモー作曲の抒情悲劇

「カストールとポリュックス」と

「ダルダニュス」を

弾く機会に恵まれました。

フランス・オペラ作品を弾くのは、この夏以来のことだったのですが、

とても心地よく、

弾きながらも、

自然と自分の中から、ふさわしい世界観の表現が

次から次へと沸き上がってくるように感じられました。

余りにも嬉しくなり、

この夏のオペラのプロジェクトでお世話になった指揮者のクリストフ・ルセ氏に

「スコアをぱっと見ただけで、

フランス・オペラの世界がすらすらと、

体に手に、溢れてくるようになってびっくり!

とっても不思議な、魔法にかかったような感覚。

ロワイヨモン(フランス)で鍛えられたお陰だわ!」と

終わってすぐにメールを送ったほどです。

ルセ氏も、

「とても嬉しいニュース!おめでとう!」と喜んで下さいましたが、

いつになっても、

自分で少しずつでも進歩を感じていけるのは、とても嬉しく有難いことです。

そしてこれからも引き続き、

安心して芸術活動を続けていくことのできる世の中であって欲しいと

願うばかりです。

日本でのリサイタルの予定も、

来年の7月に数か所決まっておりますので、 どうぞお楽しみにお待ち下さいませ♫ また公式に発表になりましたら、

お知らせさせて頂きます。

どうぞ宜しくお願い致します。

日本も追々寒さに向かう折と存じます。

どうぞお身体にお気をつけてお過ごしください。

ニューヨークより

濱田あや

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