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執筆活動【濱田あや マンスリー・ニュースレター Vol.55】


日本も寒い日が

続いていることと思います。

皆さま、

いかがお過ごしでしょうか。

ニューヨークも先週

少し雪が降りました。

さて今週は、

執筆活動に明け暮れる毎日。

「プログラム・ノート」

(プログラムに載せる曲目解説)

を書いていたのですが、

今春のコンサート分の締め切りに

追われていました💧

音楽学者など専門家に頼んで書いてもらう人も多いのですが、

私は、自分の勉強にもなるので、出来るだけ自分自身で書くようにしています。

(とはいえ毎回、「どなたかに頼めば良かったかも……!」と悔みながらの

作業です。)

常日頃コンサート活動に追われている音楽家の人たちは

向こう何週間・何か月間で演奏する曲の他にも、

来年以降を見据えて、新しいレパートリーを学んでいかなくてはいけないので、

綿密に年間の練習計画を立てている人がほとんどです。

こぞって「計画魔」なのですが、

「演奏」以外のことにはなかなかそうはいかず、

どうしても後に回してしまいがちのようです。

私も例に漏れず……

資料や参考文献は、予め、コンサートごとに10冊ずつほど用意していたので、

時間に余裕がある年末年始のうちに、仕上げてしまおうと思ってたのですが……

結局は、締め切り間近に全力疾走、となってしまいました。

ラモーに関しての

文献の一部です→

(2冊は英語、

1冊は仏語です。)

一つのコンサートあたり、4~5ページ分ほど書くのですが、

「曲目解説」といっても、

情報を羅列したり、音楽的な特徴を書くだけでは物足りないので、

私だからこそ書けることはないかな……

読み手(観客)の方々の興味を惹くことは何かないかな……と

文献を片手に、試行錯誤しながら構想を練っていきます。

情報一つとっても、当時(18世紀)の文献を探し出し、 照らし合わせて確認をしていくので、 とにかく時間が掛かるものです……✒

時には、

「実際に曲を弾くと、新しい発見があったり、

インスピレーションが湧いてくるかも!」と

練習に没頭してしまう羽目になったりと、寄り道も多いのですが、

アイデアをまとめ、展開を組み立てて、

言葉を選び直したり、テンポ感が良くなるように推敲を重ね、

自分で出来る限りの知恵を絞っていきます。

最後に、音楽批評の執筆を専門にしているアメリカ人の知人に、

間違った英語の使い方がないか、

文脈がスムーズにつながっているか等をチェックしてもらって、

ようやく完成✌

ジュリアード時代に、嫌というほど論文を書いていたので、

原稿作成には慣れてはいるものの、

やはり、「弾く」ようには、すらすらと筆が進まないものです……

今回も苦労が絶えなかったのですが、

その分、奮闘した後の達成感はひとしおです🍷

そして、数か月先ではあるものの、そのコンサートに思いを巡らせ、

待ち遠しい気持ちにさせられます。

来月号はパリからのお届けになります。

皆さまもどうぞお身体にお気をつけてお過ごしください。

今年もどうぞ宜しくお願い致します。

ニューヨークより

濱田あや

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