ニューヨークもようやく
春の陽気に心を弾ませる季節に
なりました。
みなさまいかが
お過ごしでしょうか。
さて先週は、
ボストン美術館にて
演奏する機会に恵まれました。
こちらの美術館には、
ドイツ出身でパリに移住した製作家 ジャン=アンリ・ エムシュによる、
1736年製のフレンチ2段チェンバロ が所蔵されています。
アンリ・エムシュ製作のチェンバロは5台現存していて、
パリの音楽博物館では、
1761年製を弾かせていただいたことがあるのですが、
ボストンのエムシュは、スケーリング(弦の長さ分布)が少々異なり、
音色の違いをかなり感じました。
楽器の特徴に合わせて、ラモーやル・ルー、バッハの曲を選び…
当初は30分ほど弾く予定だったのですが、
弾き始めると、来館の方からの、写真攻め&動画攻め(?)に遭い、
結局3時間ほど弾き続けていました。
さすがに少々疲れましたが、熟成された味わい深い音色がよく響いて、
美術館の方も大変喜ばれ、嬉しいボストン訪問となりました。
アンティーク・チェンバロを演奏する、夢のような機会は、まだ続きます♪
今週、2つのコンサートを終えた後、
月末には、フリント・コレクション主催の
3日間に亘るチェンバロ・フェスティバルに出演いたします。
(※ハープシコード《=チェンバロの英語名称》)
会場は、以前にも訪れたことがあるのですが
16世紀~18世紀のオリジナルのアンティーク・チェンバロ11台が所蔵されている
プライベート・コレクションです
(うち8台が演奏可能な状態に修復されています)。
アメリカやヨーロッパから9人のチェンバロ奏者が集まり、
朝から晩まで、チェンバロ・コンサートが開催されるのですが、
このたび光栄にも(日本人としては初めて)その1人に選ばれ、
リサイタルを行うほか、フィナーレ・コンサートにて演奏いたします。
あまりの幸運続きに、恩師も
「チェンバロの神様が君に微笑んでいるようだねぇ😉」と仰っていましたが、
オリジナル・チェンバロの響き、音色、鍵盤のタッチを実感できることは
本当に貴重で贅沢な体験です。
今からドキドキが止まらず待ち遠しい限りです。
日本でのリサイタル
7月23日(日) 名古屋・宗次ホール
も楽しみにお待ちくださいますよう、どうぞ宜しくお願いいたします♪
(☝ クリックしていただくと、チラシが拡大されます。)
ニューヨークより
濱田あや