みなさま いかがお過ごしでしょうか。
3月半ばを過ぎても、ニューヨークはまだまだ寒い日が続いています。
数日前もコンサートがあったのですが、
朝は雪・・・❄
こちらでは現在、
アッパー・イーストサイドに位置する美術館
「フリック・コレクション」で、
バロック期のスペインの画家
フランシスコ・デ・スルバランの
「ヤコブと12人の息子たち」という
13枚の絵からなるシリーズが
特別展示されています。
今回はその関連イベントの コンサート。
スペイン領事館の方々もご出席です。
会場は5番街にあるフリック・コレクションからすぐ近くの、
マディソン街73丁目にあるとても素敵な教会です。
「フリック・コレクション」には
実業家で大富豪であったヘンリー・フリックの邸宅に、
フェルメールの作品が3枚、
そのほかにもルノワール、ブーシェ、ワトー、エル・グレコなどの作品が
展示されています。
私の家からも、セントラルパークを歩いて真東に横切るだけなので、
しばしば足を運ぶのですが、
私の大のお気に入りの、とても優雅な空間です。
去年お話をいただいたときから、演奏会の日が待ち遠しく、
また、絵画と音楽の融合、
普段聴く機会の少ないスペインのルネサンス&バロック音楽を堪能できる
素晴らしい機会をとても楽しみにしていました。
私は、スペインに縁の深い
ドメニコ・スカルラッティのチェンバロ・ソナタを依頼されていたのですが、
技巧を要するスカルラッティの作品の中でも、
かなり難曲のものをリクエストされたので
スペインのカラーが表現できるように、
自分でも満足できる完成度に到達できるように、丁寧に練習を重ねてきました♪
お陰様でありがたいことに、
弾き終わった後はスタンディング・オベーションと長い間に渡る拍手をいただき、
みなさまに楽しんでいただけたようです。
(後日、TheaterScene.net にて
『濱田あやの妙技が、
宝石のように煌めく音色を際限なく引き出し、
スカルラッティの芸術性を強調した。
とても優雅な演奏。』と
レビューが掲載されました。)
↑ 舞台上 左手に小さく見えているのが私です。
遠目には分からないのですが、
実はこのチェンバロ 仮設の台の上に乗っています。
後ろの方の観客の方からも私が見えるように・・・ということで設置されたのですが、
落ちないようにしなきゃ・・・💦と、リハーサルでも本番時もはらはらし通しでした!
→ 台から落ちることもなく(!)
無事に終わり、
終演後のレセプション会場にて。
共演のソプラノ歌手
アマンダ・フォーサイスさんと。
さて来月はニューヨークで、
フランスバロックを代表する作曲家
フランソワ・クープランの
生誕350年を記念する リサイタル を
開催致します。
さっそく U.S. Front Line で
記事が掲載されております。
今春はこのリサイタルや
オペラ公演もあり、
怒濤のスケジュールなのですが、
良い公演を重ねていきたいと
願っております♪
みなさまもどうぞお身体お大事に
お過ごしください。
ニューヨークより
濱田あや