みなさま いかがお過ごしでしょうか?
私はニューハンプシャー州で行われている
客演のため、
先週1週間
州北部のフランコニアという街に
滞在しておりました。
ニューヨークからは車で北へ5時間半。
あと1時間も走れば、カナダとの国境です。
(住民の中には、ランチやディナーに
カナダまで出かける人もいるそうです…。)
ホワイト マウンテン国立森林公園やフランコニア・ノッチ州立公園にほど近い
山と緑に囲まれたとても清々しい一帯です。
そして朝晩の気温は摂氏約10度、お昼間でも20度くらいととても過ごしやすく、
リハーサルの後にハイキングに連れて行っていただいたり、
早朝のランニングを楽しんだりと
(野生の熊に遭遇もしましたが…!)大自然を満喫しました。
肝心のコンサートのプログラムは、
『ヴェルサイユの栄光』と題した オール・フレンチバロック・プログラム🌠
リュリ「町人貴族」、マラン・マレ「アルシオーヌ」、
ラモー「優雅なインドの国々」の管弦楽組曲のほか、
私のチェンバロ・ソロ曲、
フランソワ・クープランの「王宮のコンセール」第1番 (デュオ)、
ラモーの「コンセールによるクラヴサン曲集」第3番 (トリオ)と盛りだくさん!
私は最初から最後まで、ずっと弾き続けです。
2日目のコンサートは、こんな素敵な会場で行われました。
フレンチ・バロックにピッタリ!とテンションが上がります。
開演前には、40分間「プレコンサート・トーク」といって、
演奏曲目について解説が行われます。
私も、「ゲスト・アーティスト・インタビュー」のコーナーに出演。
「世界中を駆け巡るフランス・バロック音楽のスペシャリスト」と紹介をされ
ちょっと大袈裟では…💦と思いながらも
クープランの小品を弾きながらチェンバロの仕組みのお話をしたり、
観客の方からの質問に答えていきます 。
本番前にトークをするのは、慌ただしくてなかなか大変でしたが、
会場のエレガントな雰囲気や音響の良さに気分も高まり、
満員の観客の前で、本番も絶好調にすすんでいきました。
そして私のソロの後では、コンサートがまだ終わってないにもかかわらず、
お客さんが総立ちになって、拍手が止まず、
あまりの熱狂的な反応に、思わず私もびっくり!
プレコンサートで司会をしていた方が
「コンサートはまだ続きますので、どうぞお座り下さい~」と
アナウンスをしたほどでした。
本当に有難く、チェンバロを弾き続けていて良かったと思う瞬間です。
とっても思い出に残るコンサートとなりました。
さて次は、来月行われる、ケベック州政府主催のリサイタルに向けて練習開始です♪
少しずつ秋の気配が見えて参りましたが、まだまだ残暑も厳しいようです。
どうぞお体に気をつけてお過ごしくださいませ。
濱田あや