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ニューハンプシャー【濱田あや マンスリー・ニュースレター Vol.75】


みなさま いかがお過ごしでしょうか?

私はニューハンプシャー州で行われている

客演のため、

先週1週間

州北部のフランコニアという街に

滞在しておりました。

ニューヨークからは車で北へ5時間半。

あと1時間も走れば、カナダとの国境です。

(住民の中には、ランチやディナーに

カナダまで出かける人もいるそうです…。)

ホワイト マウンテン国立森林公園やフランコニア・ノッチ州立公園にほど近い

山と緑に囲まれたとても清々しい一帯です。

そして朝晩の気温は摂氏約10度、お昼間でも20度くらいととても過ごしやすく、

リハーサルの後にハイキングに連れて行っていただいたり、

早朝のランニングを楽しんだりと

(野生の熊に遭遇もしましたが…!)大自然を満喫しました。

 

肝心のコンサートのプログラムは、

『ヴェルサイユの栄光』と題した オール・フレンチバロック・プログラム🌠

リュリ「町人貴族」、マラン・マレ「アルシオーヌ」、

ラモー「優雅なインドの国々」の管弦楽組曲のほか、

私のチェンバロ・ソロ曲、

フランソワ・クープランの「王宮のコンセール」第1番 (デュオ)、

ラモーの「コンセールによるクラヴサン曲集」第3番 (トリオ)と盛りだくさん!

私は最初から最後まで、ずっと弾き続けです。

2日目のコンサートは、こんな素敵な会場で行われました。

フレンチ・バロックにピッタリ!とテンションが上がります。

開演前には、40分間「プレコンサート・トーク」といって、

演奏曲目について解説が行われます。

私も、「ゲスト・アーティスト・インタビュー」のコーナーに出演。

「世界中を駆け巡るフランス・バロック音楽のスペシャリスト」と紹介をされ

ちょっと大袈裟では…💦と思いながらも

クープランの小品を弾きながらチェンバロの仕組みのお話をしたり、

観客の方からの質問に答えていきます 。

 

本番前にトークをするのは、慌ただしくてなかなか大変でしたが、

会場のエレガントな雰囲気や音響の良さに気分も高まり、

満員の観客の前で、本番も絶好調にすすんでいきました。

そして私のソロの後では、コンサートがまだ終わってないにもかかわらず、

お客さんが総立ちになって、拍手が止まず、

あまりの熱狂的な反応に、思わず私もびっくり!

プレコンサートで司会をしていた方が

「コンサートはまだ続きますので、どうぞお座り下さい~」と

アナウンスをしたほどでした。

本当に有難く、チェンバロを弾き続けていて良かったと思う瞬間です。

とっても思い出に残るコンサートとなりました。

さて次は、来月行われる、ケベック州政府主催のリサイタルに向けて練習開始です♪

少しずつ秋の気配が見えて参りましたが、まだまだ残暑も厳しいようです。

どうぞお体に気をつけてお過ごしくださいませ。

濱田あや

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