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ニューヨーク現在の様子【マンスリー・ニュースレター Vol.98】

みなさま いかがお過ごしでしょうか。


この1週間で、世界が別のものになってしまったような気がします。


日本での数週間前からの状況を聞いていたので、

心の準備は出来ていましたが、

予想をはるかに超える大惨事になり、緊張感を抱えながら毎日を過ごしています。



これを書いている今は、

本来ならニューヨークでリサイタル中だったのですが、




もちろんキャンセルになりました。

(今3/19現在で、

ニューヨーク市の感染者は

3600人を超えています。)



ちょうど1週間前の木曜日に、

ブロードウェイ・ミュージカル

メトロポリタン歌劇場

カーネギー・ホール

の長期休演が決まり、


メトロポリタン美術館を始め、

文化施設も休館になりました。







日に日に状況は悪くなる一方で、

今は、学校は全面的に休校、

レストランやバーも休業(デリバリー・テイクアウトのみ)

ジム・映画館なども無期限の閉鎖となりました。


小売店は、営業禁止にはなっていませんが、

デパートをはじめ、ほとんどのお店が閉まっています。

空いているのは、

スーパーマーケット、薬局、銀行、郵便局、文房具やさんくらいでしょうか。



一両日中にも「外出禁止令」が出るという話もあり、

私も2週間分程度の食料や生活必需品を買い、備えています。


今はまだ外出禁止令は出ていないので、

私も毎日30分くらい散歩に出かけていますが、

郊外や田舎に避難する友人も日を追って多くなり、

「必ずまた元気で会おうね!」とみんな涙をこらえながらも、

インターネット電話などで言い合うのが日常となってきました。




今日は、近所のハドソン川を

お散歩です。










ジュリアードをはじめ、大学は今年度末(6月)まで休校になっていて、

現在は、オンラインで授業が行われています。

私も、生徒のレッスンはオンラインに変更して、最初は要領がつかめませんでしたが、

今はだいぶ慣れてきました。

生徒も「とっても楽しい!これなら毎日レッスンがあってもいいくらい!」と言ってくれて

一安心ですが、まだまだ試行錯誤を続けています。



アメリカだけではなく、ヨーロッパでも、コンサートは全部中止になっています。

音楽家みんなに降りかかった突然の出来事に、喪失感や虚無感に襲われますが、

勿論、健康でいることが第一と、

SNSや電話でお互いに励ましながら、皆、家でおとなしく過ごしているようです。



私も昨日は、

アンティークチェンバロの祭典「ハープシコード・ヘブン」の中止を知らされ、




そして今朝は、スイスでのリサイタルとレコーディングの中止の連絡がありました。




スイスは国境を封鎖しているし、会場の博物館も閉館しているので

覚悟はしていましたが、

実際に知らせを受けると、

数年間掛けて1人で準備してきただけあり、さすがに精神的に大打撃です。




次はいつコンサートがあるのかも皆目見当がつかず、

終わりの見えない状況に、真っ暗闇に佇んでいるような気がしますが、

前向きに過ごしていきたいと思います。




みなさまもどうぞくれぐれもお元気で。



ニューヨークより

濱田あや



© 2019 AYA HAMADA

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