ハンプトン~トスカーナ~パリ【濱田あや マンスリー・ニュースレター Vol.38】

August 18, 2013

 

みなさま 

日本では暑い日が続いていることと

思いますが、

いかがお過ごしでしょうか。


ニューヨークでも先月は

連日35度を超す猛暑日が

続いており、
私も毎日「関西にいるような

暑さやわ…」と

思いながら過ごしておりました。


先月末は、

ニューヨーク・マンハッタンから車で3時間ほど東に行った所にある、

ロングアイランドのハンプトンという所に行っていました。

 


ハンプトンといえば、「東のハリウッド」とも言われるほど、

大物芸能人が別荘を構える高級避暑地なのです。
(そしてハンプトンに別荘をお持ちの方々は、

自家ヘリコプターでいらっしゃるそうです…。)
 
その一画で、ロングアイランドで最古の歴史をもつ

「ブリッジハンプトン・チェンバーミュージック・フェスティバル」が

毎夏開催されていて、私も2回コンサートに参加させて頂きました。


実は、ジュリアードでの恩師だった先生が急病のため、

代役をお願いされたのがコンサートの2週間前。
コンサートの日には、私はすでにイタリアに行っている予定だったのですが、

関係者に事情を説明し、慌てて旅程を変更し、
そして何より公演曲の練習開始!


バッハの「ブランデンブルグ協奏曲第5番」の他、

フェスティバルのために作曲された委託作品もあったので、
翌日には楽譜を届けてもらい(しかも楽譜は手書き…)、

暑さと闘いながらも、
とにかくコンサートの日にまでは弾けるようにしないと…と

気持ちが急く毎日でした。


 
コンサートの前々日にはリハーサルのために、ハンプトンにやってきたのですが、
着いてみると、勿論街はエレガントで落ち着いた雰囲気。

しかもマンハッタンよりは格段に涼しく、お陰で気分もほぐれ、

いい感じでコンサートに望むことができました。
一日目のコンサートはベネフィット・コンサートで、

なんとチケット代は1人2000ドル!という驚きの世界でした

(それでも満員でした!)。
 
その委託作品(アドルフ作曲『ブリッジハンプトン協奏曲』)を

コンサートで演奏した時の模様が YouTube でご覧いただけます。


 
ともあれ、無事にコンサートも終わり、翌日にはその委託曲のCD録音も終え、

そこからはイタリアに向けて出発…


マドリード経由でフィレンツェへ飛び、そしてバス、電車を乗り継ぎ、

トスカーナの村に着いたのは出発してから実に22時間後。
そしてホテルにチェックインする間もなく、

なんと20分後にはチェンバロを弾く羽目になっていました。
あまりの疲労度に、すぐにはイタリア語も口から出て来ず焦りましたが、

その後、やっと美味しい本場のイタリア料理を頂き、

活力がだんだん戻ってきました。

 


3日間、連日39度~40度で日光が燦々と照りつけるトスカーナに滞在し、

今はパリに来ています。
 
パリでは、

19区のラ・ヴィレット地区のミュージック・シティ内にある音楽博物館で、

18世紀のオリジナルのチェンバロ4台を特別に弾かせていただけるという、

夢のようなひとときに恵まれました。
閉館日に、友人と博物館の方が便宜を図って下さったのですが、

誰もいない館内で展示物を実際に弾いてみると…
楽器そのものが自然と、(弾く)タッチを教えてくれるようで、

初心に戻ったような、

それでいて楽器自身の持つ計り知れない可能性にただ感服したりと、

本当に貴重な数時間でした。
いつの日かは、この楽器でコンサートやレコーディングが出来ればと、

夢や希望は膨らむばかりですが、
弾いた感触と音色は、ずっと大切に体と耳に残っていくことでしょう。

 


 みなさまもくれぐれもお身体をお大事にお過ごしください。
 
パリより

濱田あや

 

 

 

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