オペラ【濱田あや マンスリー・ニュースレター Vol.72】

May 14, 2018

みなさま いかがお過ごしでしょうか。

 

私は、寝ても覚めても「ドン・ジョヴァンニ」の2週間を

過ごしていました。

 

 

フランスの古楽オーケストラ

レザール・フロリサン/

ジャルダン・デ・ヴォワの

プロジェクトで

モーツァルトのオペラ

「偽の女庭師」を終えた後は、

引き続きモーツァルトのオペラ

「ドン・ジョヴァンニ」です!

 

 

 

今回の「ドン・ジョヴァンニ」は

ニューヨークのオペラ・カンパニー「ハートビート・オペラ」の主催公演です。

 

今回の公演のために特別にアレンジされた、

弦楽四重奏+コントラバス+クラリネット+チェンバロの7人編成の

室内管弦楽版での演奏となりました。

モーツァルトのオーケストラ版を7人で受け持つので、

一人一人の演奏比率も大きく、責任重大です。

それに加えて、チェンバロ奏者には、重要な役割が待ち受けています・・・。

レチタティーヴォと言われる、

登場人物が話すように歌い、ストーリーが進んで行く場面での

通奏低音による伴奏です。

 

かなり早口のイタリア語で進んでいくので、

歌詞を聴き取って、それにあわせて和音を付けていくだけでも、

神経がすり減る思いの連続。

その段階を乗り越えて、

即興的に

いろいろな装飾を付けたり、対旋律やリズムを付け加えたり、

また歌詞や単語に呼応して表現を色づけをしたりと

自分ならではのオリジナルな表現が出来るので、

私の大好きな分野ではあるのですが・・・

 

 

実は、今回の公演の音楽監督は、

去年私が別のオペラで弾いていたのを聴かれ、

「わぁ!こんなエキサイティングなレチタティーヴォの通奏低音は初めて聴いた!」

と大変気に入ってくださり、今回お声をかけていただきました。

 

ということもあり、「何とかこの期待に応えなければ・・・💦」と焦る毎日で、

いつでもどこでも「ドン・ジョヴァンニ」の分厚い楽譜を持ち歩き、

飛行機の中や、別のコンサートの開演前など

時間があれば歌詞を何度も復唱して、アイデアを練っていきました。

歌手の人たちと合わせるのは、

テクニカルリハーサルとゲネプロ(最終通しリハーサル)での

2回しかなかったので、

弾きながらも、必死に、歌手の間の取り方や表現を頭にたたき込み・・・

初日の幕が空く直前は、さすがに緊張も頂点になりました!

 

 

↓こちらが、今回の公演のプロモーションビデオです。

 

 

 

 

メトロポリタン歌劇場のような

大規模の公演ではないのですが、

革新的な演出で注目度が高く、

ニューヨーク・タイムズ紙や

ウォール・ストリート・

ジャーナル紙

ニューヨーク・マガジンなども

取材に来ていました。

 

 

(おかげで「才能の塊の器楽奏者たち」

「7人でモーツァルトの表情豊かな音楽を見事に再現」などと

公演レビューに掲載されました。)

 

 

毎回気が引き締まる思いで全力投球で臨み、充実感に溢れた全6公演。

観客の方からの反応も素晴らしく、

音楽監督も

「すばらしい!

独創的なレチタティーヴィに脱帽!

毎回、何が繰り広げられるのか

とっても楽しみだった!今後も是非」と

喜んでくださり、

モーツァルトにどっぷり浸かった数週間も

楽しく終わりを迎えました。

 

 

 

さて、また明日からは、ストイックにソロ曲に取り組むことに・・・♪

 

 

 

みなさまもどうぞお体をお大切にお過ごし下さい。

 

 

ニューヨークより

濱田あや

 

 

 

 

 

 

 

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