南仏🌻そしてアサス城【マンスリー・ニュースレター Vol.184】
- 4 日前
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4月の旅は、陽光きらめく南フランスから始まりました。
最初の目的地は、地中海にほど近い南仏の都市モンペリエです。
パリからはTGVで3時間半ほどかかるので、
マルセイユまで飛行機で行き、
そこから列車に乗り継いでモンペリエへ向かうことにしました。
マルセイユに降り立ち、港に足を運ぶと、燦燦と降り注ぐ陽光に包まれ、
南仏に来たことをひしひしと実感します。
この旧港の河岸では、朝には魚市場が立ち並び、活気に満ちあふれています。
マルセイユからモンペリエまでは特急列車で1時間半ほどです。

モンペリエは、13世紀に創立されたモンペリエ大学を擁し、
ヨーロッパ最古の医学部を誇る由緒ある学問の地。
歴史と若々しい活気が共存する、学生都市です。
賑やかなマルセイユから一転、
落ち着いた雰囲気に包まれました。
気温27℃と夏のような暑さでしたが、街を散策してみることに。
(三美神の泉があるコメディ広場、凱旋門、水道橋です)
そしていよいよモンペリエ近郊のアサス村へと向かいます!
この村のアサス城には、伝説的なチェンバロ奏者スコット•ロス(1951-1989)さんが愛奏していたチェンバロが所蔵されています。
お城の入り口には、
「スコット・ロスがここをしばしば訪れて、
スカルラッティやラモー、クープランの作品を録音した」という銘板が掲げられています。
お城の所有者であるマダムとご子息が温かく迎えてくださいました。
そしていよいよチェンバロとご対面です🎶
この楽器は、18世紀前半に製作されたオリジナルのチェンバロです。
現在の所有者のマダムのお母様が手に入れられたとのこと。

最近は、
ジャン・ロンドーさん、バンジャマン・アラールさん、ジュスタン・テイラーさんなど
今をときめくフランスのチェンバロ奏者が、このアサス城で録音を行っています。
スコット・ロスはこのチェンバロが大変気に入り、
一時期はお城に間借りをしてチェンバロを練習していましたが、
アサス村に魅せられ、
ついにはアサス城のすぐ目の前のお家に引っ越してきたそうです。
(お城の鍵は常に持っていたので、出入り自由だったそう。羨ましいですね…😉)
私も演奏の合間に、そんな貴重なお話を聞かせていただき、
気が付くとあっという間に3時間以上が経過…
夢のような時間を過ごさせていただきました🌟

ご家族のみなさまも
「素敵なリサイタルをありがとう!
このチェンバロの響きがお城に響いてとっても嬉しかったわ」と
とても喜んでいただけました。
またこの素晴らしいチェンバロとはご縁がありそうですので、
今後の活動もお楽しみにお待ちください🎶
そして、緑豊かなアサス村をあとに、モンペリエに戻ります。
その車内で、友人の仏チェンバロ奏者ジュスタン・テイラーさんが
モンペリエでコンサートをすると知り、大急ぎでコンサート会場に駆けつけました。
(実は先月ニューヨークで会ったところですが…)
「わぁ、ここで会うなんてびっくり😲」
「今アサス城に行ってきたところなのよ~」
「おぉ、あのチェンバロは最高だよね!」と話しながら、
しばしアサス城の感動を分かち合いました。
おかげで、訪問の興奮はまだまだ冷めきらないものの、
少しずつ落ち着きを取り戻すことができました ☺

南仏の後は、今週末にはアメリカ・ウィスコンシン州でリサイタル、
翌日には(多分4時起きで)ワシントンD.C.に移動して、リハーサル&コンサート。
ニューヨークに戻ってコンサート2公演と、慌ただしいスケジュールが続きます。
みなさまもどうぞお体に気を付けてお過ごしください。
p.s. 最後に、夜のマルセイユの模様をお届けします。


















2022年6月1日、南仏アルルからピレネー山脈を越えて1600㎞の巡礼路を歩き、スペイン・サンティアゴ・デ・コンポステーラには100日後の9月8日に着きました。6月6日にはモンペリエに一泊しまして、Saint Pierre Cathedraleに立ち寄って、巨大なパイプオルガンに驚きました。この巡礼の紀行本を書きましたので、次回お会いした際に差し上げます。Harry Nishitani, Ridgewood, NJ