オリジナル・チェンバロ&パリ【濱田あや マンスリー・ニュースレター Vol.42】

みなさま
新年のご挨拶が
大変遅くなりましたが、
明けまして
おめでとうございます。
振り返るとこの7週間余り、
ニューヨークの自宅に
居たのは4日間、という
日々を過ごしております。
2015年に入ってからは早々に、アメリカのデラウェア州にある
「フリント・コレクション」に1週間行っておりました。
ここはロックフェラー財閥、メロン財閥、モルガン財閥と並ぶアメリカ4大財閥のひとつである、デュポン財閥の方が収集しておられるコレクションなのですが…… そのコレクションというのは、アンティークのチェンバロです!
昔の"家畜小屋"を改装した建物に一歩足を踏み入れると、
何と11台もの
16世紀~18世紀に製作されたオリジナルのアンティーク・チェンバロが
ずらりと並んでいるのです。 今現在ではそのうち8台が修復済みの状態で、演奏可能になっています。 どの一台をとっても、博物館に保蔵されているようなものなのですが、 博物館ではうやうやしく白手袋を着用して触らせてもらうようなものが、
ここでは素手(!)、しかも弾き放題です。
余りの感激に興奮しぱっなしの一週間でしたが、
広大な敷地内にあるゲストハウスに泊まらせて頂き、 マスタークラスやコンサートの連続で、夢のような日々でした。
その後、テロが起こった直後のパリに飛んできました。 着いた瞬間から、物々しい警備を目の当りにして緊張感が走りました。 さすがに今は落ち着いているものの、ふとした瞬間に、
フランスが受けたこの度の衝撃を感じさせられます。
そして、パリからTGVで、ストラスブールへ。
また、コルマールにも立ち寄りました。
のどかで、おとぎの国に迷い込んだかのような美しい街並みに、
パリでの張りつめられた気持ちも癒され、ほっとさせられます。
☆ ☆ ☆
去年は常にCD作成のことが頭から離れず、
移動の時もいつでも大きなヘッドフォンと楽譜の束を抱え、 やっとの思いでマスター音源が出来上がった後は、
CD小冊子用の、英語・日本語での原稿書き (これは音楽学者の方に書いてもらうのが一般的で、
当初は私もある方に依頼して書いて頂いて日本語に翻訳もしたのですが、 結局自分の言葉で納得のいくものを書くことにしました)に追われ、 いつになったらこの長い旅が終わるのだろうか…と
途方に暮れそうになりましたが、全て終わった今は、
手塩にかけた子供が巣立っていったような気分です。
CDの発売は5月頃になるそうです。 どうぞお楽しみにお待ち頂けますと、とても嬉しく思います。
皆様にとって、2015年が幸多き一年となりますよう、心よりお祈りしております。
冬のパリより 濱田あや




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